あかり 同志社女子大学2年
この6週間のインターン活動を通して、私はスラム地域の現実を自分の五感で感じるとともに、人々の生き方や幸せの捉え方について多くの学びと気づきを得ることができました。
第1週目に訪れた墓地スラムで、車のドアを開けた瞬間に見た光景は今でも鮮明に覚えています。
子どもたちがとても元気に私たちを出迎えてくれたことに、大きな衝撃を受けました。
また、どの貧困地域を訪れても、そこにいる人々は私たちを温かく迎えてくれました。
彼らは、それぞれのコミュニティの中で自分たちなりの人生をしっかりと歩んでいるように感じられました。
しかし活動を始めた当初、子どもたちがボランティア生と一緒にアクティビティを楽しんでいる姿を見ながらも、「これは本心なのだろうか」と疑問に思うこともありました。
私たちが訪れることで、彼らの日常生活が見世物のようになってしまっているのではないかと感じたからです。そのような思いを抱えていた私に対し、斉藤さんから「そこまで深く考えなくても良い」というアドバイスをいただき、第2週目からは少し視点を変えて活動に向き合うようになりました。
すると子どもたちはむしろ楽観的で、普段とは違う人と遊べることを純粋に楽しんでいるのではないかとも感じるようになりました。
正直なところ、6 週間が経った今でも最初に抱いた疑問が完全になくなったわけではありません。
しかしこの経験を通して、目の前の現実をまずは素直に受け止めて良いのだと気づきました。
また、子どもたちと関わる中で、誰かに何かを与えるということについても多くのことを学びました。
彼らは無条件に、私たちボランティア生に元気や幸せを分けてくれました。
その姿から、誰かに何かを与えることができるのは金銭的に余裕のある人だけではなく、その人の心次第なのだと改めて実感しました。
私はこれまで、困っている人を見ると自分の状況を顧みず、反射的に助けようとしてしまうことが多くありました。
しかし、それが結果的に自分を苦しめ、生きづらさを感じることもありました。
フィリピンで出会った人々の生き様から「自分が助けたいと思ったときに手を差し伸べる」という、より自然な心のあり方を学びました。深く考えすぎるのではなく、自分の素直な気持ちに従って行動してもよいのだと思うことができました。
第5週目の自由時間には、セブ島の夜景を見る機会がありました。
とても美しい景色でしたが、ズームをするように細かく見ていけば、その中にはスラムの地域も多く含ま
れているのだろうと感じました。
美しさと現実の厳しさが同時に存在していることに、言葉を失いました。また、人は美しいものには目を向ける一方で、そうでないものからは目を背けてしまうことがあるのではないかとも感じました。
だからこそ私は、そのような現実から目を背けず、しっかりと向き合える人間になりたいです。
このような視点は、このインターン活動に参加しなければ得られなかったものだと思います。
私は当初、スラム街というものは広い地域に固まって存在しているものだと思っていました。
しかし実際には、リゾート地のすぐ隣に貧困地域があることを知り、驚くと同時に、リゾート地の隣で生活する人々のことを考え、複雑な気持ちにもなりました。
一方で、実際に子どもたちと交流してみると、彼らから不幸そうな雰囲気は感じられませんでした。
6週間を振り返ると、頭に浮かぶのは子どもたちの笑顔ばかりです。家族や友人を思いやり支え合いながら、それぞれの人生を力強く歩んでいる姿がとても印象的でした。
また、家庭訪問の際に、お母さんから私たちに向けて「Life is hard, but keep strong.」という言葉をいただきました。
生活の厳しさを抱えながらも、家族のために強く生きようとする姿がその言葉から伝わってきました。
家族の存在があるからこそ強くいられるのだというお母さんの思いに触れ、その言葉は今でも強く心に残っています。
この経験を通して、幸せというものは外部に求めるものではなく、自分自身の中にあるものなのだと学びま
した。
また、このインターン活動では、現地の人々だけでなく、毎週参加するボランティア生の方々との交流も私にとって大きな学びとなりました。
活動後に部屋でお互いの考えを共有し合う時間も印象に残っています。自分にはなかった視点で物事を考える人たちと出会い、多くの新しい発見がありました。
さらに、1 週間のダイジェスト動画を作成できたことも、私にとって貴重な経験でした。視聴者の興味を惹く工夫や見やすさ、そしてソーシャルメディアでの発信も意識しながら制作する必要があり、難しさを感じると同時に多くのことを学ぶことができました。
さらに、人前で発言することが得意でない私にとっては自信につながる経験にもなりました。
初めはオリエンテーションで自己紹介をするだけでも緊張してしまうほどでしたが、インターンという役割を担う中で、同じインターン生のみやさんに助けていただきながら、この6週間をやり遂げることができたことは、とても嬉しかったです。
この活動を通して、視野を広く持つこと、自分から率先して行動すること、そして効率よく物事を進めながら先のことまで考える力の大切さを学びました。
2026年2月3月